
私の力飯
これは、私のこの日の力飯(ちからめし)だ。いつも誰かのおかげで、3食をいただいて、疑問にも思わなかった私も、退職後、少しだけ人間に近づいて、自力で自分の昼食を作ることがやっと板に付いてきた。ただし、中央の野菜とウインナーの炒め物と、茹でた農園の野菜だけが私の作で、頂いた漬け物、酢漬けときんぴら、豚汁は相棒作である。

スパームーン
自分で食事作りにチャレンジして以来、少しだけ感謝の心が生まれたかも知れない。昨夜のスーパームーンにも励まされて、6mの長い梁を上げる作業に引き続き取り組んできた。今は、これまでの長い大工作業からも、何かしら学べるものがあるような気がしている。

第1休憩所
軒の梁は、既に上がっているが、構造的に丈夫さを保持するために10.5cm角の太い角材を使っている。現在進行中の6本の梁は、9cm角のものになる。それでも十分重いので、クレーンを使ってじわじわと上げるしかない。やっと、第一休憩所までたどり着いた。

第2休憩所
そこから、また、えっちらおっちら上げていき、3つの足場に登り変えながら、見上げる第2休憩所までたどり着く。とどめは、足場に登って、屋根の3角に梁を手作業で持ち上げていく。まず、中央をクリアしてから、左右を交互に上げていく。助手のいない私には、1日1本がせいぜいの作業なのだ。

L字金具
軒を越えたら、屋根の3角にL字金具が3カ所に付いている。思えばこの3角を上げる時も大変だった。今回の梁を上げる作業では、このL字金具が1つの障害物にもなる。3角は3カ所あるので、その上に梁を運ぶには、3つの足場に登り変えながら、L字金具を越えて少しずつ上げていくことになる。

様々乗り越えて
しかも、梁を上げて、白マジックで付けた印に合わせたら、ねじ釘でL字金具に止めていく。高所作業なので、片手は3角か梁、柱などを抱えて落下防止しながらの作業となる。下を見たらぞくぞくする。片手でネジをねじ込むのは、力が要り、休んでは少しずつドライバーを回すというよちよち作業が続く。

遂に全て上がる
とにもかくにも、1週間あまり晴天を選んで1本ずつ上げていった。見上げると、軒の2本の梁とその上にくる6本の梁が全て上がった。我ながらよくもまあ、こんな作業が、たった1人でできたものだと感心してしまった。ふう〜!峠を越えたかも。