2019年11月06日

877 新 た な 始 ま り 1 

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やって来たブリ

 お手伝いに行けない平日に、風の国からの電話があった。「魚をもらったので、取りに来ないか?」というものだった。お母さんは、足も腰も限界に近づき、お灸をしながら、日々紛(まぎ)らわせておられる。手首もかなりきているようで、大きな魚をもらっても、さばく力が乏しくなっている。往復3時間以上かかる風の国だが、行って魚を頂いて帰る方が、お母さんの気持ちにも応え、助けにもなるのかなあと考えてもらってきた。親戚のSさんがキララ館まで持ってきてくれたので、時間が短縮できた。魚は、ブリで、まな板をオーバーする大物だった。感謝!


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ほうき草(コキア)

 週末に風の国を訪ねてみると、鬼北からやって来たほうき草(コキア)が、真っ赤に色づいていた。発信地の鬼北では、まだまだそれほど赤くなっていないのに、鬼北より暖かい風の国が先に紅葉するとは、これいかに。


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見納めの風呂場

 風の国で、新たな動きが始まった。長男の退職に向けて風呂を新しくする工事が始まるのだ。私の場合、父母と同居できたのは、ほんの1〜2年に過ぎなかった。最初は間借りの家で近所で過ごし、家を新築する計画中に母が亡くなった。そのため、新築を止めたが、父が嘆くので、数ヶ月後に新築工事を始めた。工事中に、父は車椅子ごと用水路に転落、以後寝たきりになってしまった。父は、新築の家に入ることはできたが、寝たきりのままで、半年後に亡くなってしまった。


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その前には2つの木

 結局、私は、孫の顔だけは見せることができたが、これっぽっちも親孝行することができなかった気がする。お父さんは間に合わなかったけれど、お母さんが長男夫婦と暮らすことができれば、きっと嬉しく、心強いことだろう。今回は、そのお風呂場の工事前に、お手伝いにやって来た。


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ザクロは切る

 お風呂場は、少し面積が広がる予定のようだ。そのため、手前にある植え込みを取り除かなければならない。その植え込みにはザクロの木と石楠花(シャクナゲ)が植わっている。ザクロの木には、木の幹に、お父さんが植え付けた風蘭が付いている。私のお手伝いは、これらの木の移動などに決定した。

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枝たちは山へ

 ザクロの木は、大きいので、外に移しようがない。結局、切ることに決定した。なじみの木なので、少し寂しい気もしたが、ごめんねと手を合わせて切っていった。枝は、薪になりそうなものは、木小屋にしまい、後は山に捨てることにした。

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風蘭の幹は残す

 お父さんが取り付けた風蘭がある幹の部分は、お母さんの意見で、お父さんの思い出と共に残して、セドの石垣に立てかけて置くことにした。


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シャクナゲは鉢に

 シャクナゲの方は、一緒に時を過ごした小さなツワブキと共に、根から掘り起こして、大きめのポリ容器に植え替えた。私には、詳細は分からないが、お父さんが植えたと思われる2つの木を、それぞれ別の形で残すことができたかも知れない。
posted by tentijin at 11:07| 愛媛 ☀| Comment(6) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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