2016年09月01日

580  風 立 ち ぬ ( 1 )

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秋の花

 台風10号は、珍しい「Uターン台風」として思わぬ被害を東北・北海道にもたらした。台風と言えば、沖縄、九州、四国が当たり前の時代は、ひょっとしたら終わったのかも知れない。異常気象である。ともあれ、10号が過ぎ去った辺りから、秋風が立ち始めた気がする。庭には秋の花が、その存在感を増してきている。


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最盛期の収穫

 あんなにたくさん収穫していたミニトマトも、勢いを失い、農園の短い夏も終わりかけている。もともとのヴァレリーの詩「風たちぬ、いざ生きめやも」という詩句は、「風が立った、私たちは生きようとしなければならない」という意味合いだという。どこか心惹かれるフレーズだ。

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末期

 農園にも秋風が立ち、病気に強いアイコも、さすがに下葉から枯れ始めている。余韻のように、まだ、少しずつは収穫できるが、実(み)は盛りを過ぎて割れ始めている。「風立ちぬ」という言葉の意味合いは、文字通り「風が吹き始めた」ということだが、新しい季節が始まったとか、新しい時節がやって来たという意味合いでもあるだろう。

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パプリカも熱中症

 雨が降らず、日照りに負けて、パプリカの何本かは葉がしぼみ、立ったまま枯れてしまった。台風のお陰なのか、雨が降って急に朝晩が涼しくなった。夏布団が寒くなり、虫の声が急によく聞こえるようになった気がする。「いざ生きめやも」は、「さあ、生きていかねばならない」とか「生きていくぞ」という意味合いなのだそうだ。


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夏の鷹の爪

 夏に実を膨らませた鷹(たか)の爪は、あまりにも実をたくさんに付け、耐えかねて折れてしまうものがでた。もったいないので、その青い実をかじってみると、青くても立派に辛い。シシトウなども水分が少ないと辛くなるらしい。夏の日照りは、鷹の爪に貢献しているのかも知れない。

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色づく

 秋風が吹き始めて、ふと眺めてみると、鷹の爪も一部色づいてきている。夏の暑さにやられていた人間様も、少し元気を取り戻し、「いざ生きめやも」と一息ついて、冬野菜の準備に取りかからねばならない。


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夕焼け

 草のジャングルを少し開拓して、見上げると、秋の夕焼けは、何と金色に輝いているようだった。
posted by tentijin at 18:39| 愛媛 ☀| Comment(4) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
行く夏ですね.台風の進路も迷走!しかし、今回の台風の進路は気圧配置通りのようで九州直撃!少し東に寄れば豊後水道で最悪・・・毎年、これが定番だったのですが、異常気象で東北北海道に行ったんですね。
夏野菜も終わりとか?いよいよ秋!愛機野菜は?
Posted by 鬼城 at 2016年09月02日 07:53
鬼城様
 暑くてヒーヒー言っていたのに、あっという間に秋がやって来てしまった感があります。日中はまだ残暑を感じさせますが、朝夕や夜はもうまがうことなく秋で、時の流れの速さを感じてしまいます。次なる台風は九州・四国を目指しているので、油断大敵かも知れません。
Posted by tentijin at 2016年09月02日 08:05
「風たちぬ、いざ生きめやも」良い言葉ですね。「風立ちぬいま〜は秋〜🎼 」のフレーズと松田聖子ちゃんが浮かぶ私、教養不足。
 ここ数日前から、ほんと生活しやすくなりました。外で何か作業しようかなと思えるようになりましたが、実行には移っていません。
 我が家では三間産の鷹の爪が庭先でいま干されています。とてもきれいで絵になる風景です。
 ちょっとしか離れていないのに、私がみる夕焼けとは別格の美しさです!
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2016年09月02日 10:04
吉野の食いしんぼう様
 朝は大工さんを主にやりますが、とても良い季節になり、楽です。午後の草引きも、あまり熱中症を意識しなくてもよくなりました。空も雲も瞬間瞬間の景色なので、出会う幸運もあるのかも知れませんね。
Posted by tentijin at 2016年09月02日 18:54
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