
秋の花
台風10号は、珍しい「Uターン台風」として思わぬ被害を東北・北海道にもたらした。台風と言えば、沖縄、九州、四国が当たり前の時代は、ひょっとしたら終わったのかも知れない。異常気象である。ともあれ、10号が過ぎ去った辺りから、秋風が立ち始めた気がする。庭には秋の花が、その存在感を増してきている。

最盛期の収穫
あんなにたくさん収穫していたミニトマトも、勢いを失い、農園の短い夏も終わりかけている。もともとのヴァレリーの詩「風たちぬ、いざ生きめやも」という詩句は、「風が立った、私たちは生きようとしなければならない」という意味合いだという。どこか心惹かれるフレーズだ。

末期
農園にも秋風が立ち、病気に強いアイコも、さすがに下葉から枯れ始めている。余韻のように、まだ、少しずつは収穫できるが、実(み)は盛りを過ぎて割れ始めている。「風立ちぬ」という言葉の意味合いは、文字通り「風が吹き始めた」ということだが、新しい季節が始まったとか、新しい時節がやって来たという意味合いでもあるだろう。

パプリカも熱中症
雨が降らず、日照りに負けて、パプリカの何本かは葉がしぼみ、立ったまま枯れてしまった。台風のお陰なのか、雨が降って急に朝晩が涼しくなった。夏布団が寒くなり、虫の声が急によく聞こえるようになった気がする。「いざ生きめやも」は、「さあ、生きていかねばならない」とか「生きていくぞ」という意味合いなのだそうだ。

夏の鷹の爪
夏に実を膨らませた鷹(たか)の爪は、あまりにも実をたくさんに付け、耐えかねて折れてしまうものがでた。もったいないので、その青い実をかじってみると、青くても立派に辛い。シシトウなども水分が少ないと辛くなるらしい。夏の日照りは、鷹の爪に貢献しているのかも知れない。

色づく
秋風が吹き始めて、ふと眺めてみると、鷹の爪も一部色づいてきている。夏の暑さにやられていた人間様も、少し元気を取り戻し、「いざ生きめやも」と一息ついて、冬野菜の準備に取りかからねばならない。

夕焼け
草のジャングルを少し開拓して、見上げると、秋の夕焼けは、何と金色に輝いているようだった。
【関連する記事】
夏野菜も終わりとか?いよいよ秋!愛機野菜は?
暑くてヒーヒー言っていたのに、あっという間に秋がやって来てしまった感があります。日中はまだ残暑を感じさせますが、朝夕や夜はもうまがうことなく秋で、時の流れの速さを感じてしまいます。次なる台風は九州・四国を目指しているので、油断大敵かも知れません。
ここ数日前から、ほんと生活しやすくなりました。外で何か作業しようかなと思えるようになりましたが、実行には移っていません。
我が家では三間産の鷹の爪が庭先でいま干されています。とてもきれいで絵になる風景です。
ちょっとしか離れていないのに、私がみる夕焼けとは別格の美しさです!
朝は大工さんを主にやりますが、とても良い季節になり、楽です。午後の草引きも、あまり熱中症を意識しなくてもよくなりました。空も雲も瞬間瞬間の景色なので、出会う幸運もあるのかも知れませんね。