2016年09月07日

582  小 屋 ( 屋 根 の 横 棒 )

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屋根の三角

 台風10号がもたらした涼しさは、12号通過後はなくなり、またまた、猛暑の様相を呈している。小屋は、前回、屋根の三角作りに成功、三角は3つ必要だが、2つは作り上げ、最後の1つは、梁が複雑になるので、後日作ることにした。今回は、この三角の上に乗せる屋根の横木作りに挑戦した。

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5本の接合部の切り組み

 この横木は、まず、9cm角の柱材で作る。問題は、長さがほぼ6m近くになるというところだろう。材木は4mものを購入しているので、6mにするには4mと2mを繋がなければならない。梁(はり・・・10cm角)も、2本は、軒の長さを考えて、繋いで6mに作った。

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前回、隙間ができた梁の接合部

 梁の組み合わせが、隙間だらけで細い木を隙間に埋め込んだが、あの時は、なぜ、こんな風に隙間ができるのか分からずにボルトでそのまま繋いでしまった。このそのまま繋ぐという行為は、実は失敗であったと言うことが今回分かった。

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木口をたたくと、あら不思議、隙間が・・・

 今回、瓢箪(ひょうたん)から駒(こま)で、偶然、組み合わせる時に、2mの材木の木口から大ハンマーでたたくということを行った。すると、思わぬパズルが解けたように、中央に四角い穴が出現し、それ以外は隙間なくぴったりと組み合わさった。

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くさびを作って打ち込む

 くさびを打って接合部を完成させるという、これこそが、パズルの正解だったのだ。この方法と形を生み出した昔の匠(たくみ)は、何と素晴らしいことだろうと、私は、その場で思わず感動してしまった。その穴のサイズを測り、同じサイズのくさびを作り、打ち込むことにした。

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打ち込むと更に隙間がなくなる

 くさびは、直方体にし、きつくなるようにけがきした線の外側をノコで切った。ハンマーで木口をたたいて、かなりぴったり組み合わされたが、このくさびを打ち込むことで、さらにぴったりと隙間なく組み合わせることができた。何という爽快感だろう。

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接合部にボルトの穴を

 次に接合部の2カ所にボルトが入る穴を開け、だめをつめることにした。

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穴には座金の窪みを

 穴には、座金が入るように両側にノミで軽く窪みを作り、ボルトナットが有効に作用するようにした。

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ボルトを締めてパーフェクト

 最後にボルトナットを締めて、これでパーフェクトの組み合わせになった。この6mの屋根の横木は、5本作成した。切り組みの複雑な接合部分の細工なので、1日1本が最大、時には2日で1本の時もあり、組み合わせる1日を入れると、作業は、1週間に及んだ。次は最後の三角を作らなければならない。おそらく一番難しい作業になるだろう。
posted by tentijin at 06:17| 愛媛 ☀| Comment(4) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本家屋の屋根の強度確保は欠かせない。地震国としての必修条件です。それを工夫し、くみ上げていく、まさに頭領・・・智恵御絞って工夫改良、これも年齢や経験からから言ってもすごいことです。次回は柱が立つのかな?楽しみです。
Posted by 鬼城 at 2016年09月07日 07:52
完全に組み合わせられた時の爽快感は半端じゃないでしょう。さらに難しい作業が控えているとの事、もう、私の頭ではついていけません。大工さんって、数学の図形分野がよく解ってるのだな〜って改めて尊敬の職業です。
 涼しくなって、作業も進むのでは、楽しみです。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2016年09月07日 09:23
鬼城様
 長く放置された部品は、ひび割れがひどくなり、どこの部品なのかを書いておいたのですが、消えている物多数ですし、中途半端で放置している「こんどやろう症候群」の部品もあるので、それらの確認をしながら組み立てに向かえるようになれば、良いのですが・・・。
Posted by tentijin at 2016年09月07日 10:35
吉野の食いしんぼう様
 一時涼しかったのですが、また、暑さが戻ってきて流れる汗に苦労しています。日本に数学者がいたという話はあまり聞いたことがありませんが、五重の塔や立派な大伽藍を立てた昔の大工さんたちは、間違いなく限りなく数学者に近かったでしょうね。生活の中の数学者ですよね。
Posted by tentijin at 2016年09月07日 10:42
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