2016年12月05日

610  農 繁 期 手 前  1 ( 袋 か け )

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梶谷鼻

 11月中頃になると、密柑山のあちこちに白いサンテが見えるようになる。風の国には、気候の条件が合わないので、温州蜜柑を植えてもあまり美味しい蜜柑にはならない。ふさわしく植えられているのは、いわゆる晩柑類が多く、これは、他所より美味しい蜜柑になる。

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もうすぐ終わりか

 北宇和高校の文化祭で買って、風の国へ届けた残りの菊が、もう満開を通り過ぎようとして、とうとう師走に突入してしまった。風の国での作業は、12月中頃からが農繁期に入る。今は、前段の作業が、11月中頃から始まっている。

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柿落ち葉

 季節は、やはり、温暖化のせいか、比較的暖かい気候で推移している。主のいなくなった地主さんの柿の木、例年なら今頃、剪定をしている頃である。昨年は、大胆に剪定をされたようで、案の定、実は1個もならなかった。紅葉しながら落下するので、きれいな葉を数枚拾って、地主さんを偲びながら秋を楽しんだ。


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デコポン

 さて、風の国での最初の作業は、袋かけの作業である。白い靴下のような底の抜けたサンテという布を大きくなった実にかぶせていく作業だ。大変根気の要る果てしのない作業となる。11月中にデコポンという蜜柑の袋かけが終わった。この時期、黄色くなり過ぎている実は、触るとぽろっと落ちてしまう。緑や緑の残っているのが正常な状態である。

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サンテをかけると

 お父さんもお母さんも、山での仕事が限界に近づいているように感じる。この袋かけは、作業の中では比較的楽な部類の作業だが、お父さんも近頃は山へ行くのがおっくうになっているし、お母さんも木に登ったりはできず、手の届く範囲を息づかい荒く作業をされている。週1の我々のお手伝いだが、少しは役に立っているのかも知れない。


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野地菊

 密柑山の周りには、杉垣が作られているが、2〜3年おきに刈り整える必要がある。大変危険な作業で、特殊な機械を使って刈り上げる。元気な方を雇ってやってもらうが、結構その手間賃は高い。消毒も重労働であまりやらなくなっているので、きれいな蜜柑は採れなくなっている。結果、出荷数は減り、赤字経営になっているようだ。浮き世のことには関係ないかのごとく、今年も、風の国の石垣には、野地菊が可憐に咲いて目を楽しませてくれる。


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10kgちょいの渋柿

 今回のお手伝いには、干し柿用の渋柿を10kgちょいを持って行った。興野々(おきのの)の知人が柿の栽培をしておられるので、今年も注文した。例年は我が家で作って正月に届けるのだが、今年は豊作で、10kg500円ということだったので、20kg仕入れておまけまでしてもらい、たったの1,000円であった。半分は鬼北の軒に吊されている。寒さが増してうまくできると良いのだが・・・。
posted by tentijin at 09:12| 愛媛 ☀| Comment(4) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
風の国の季節便り、拝見すると温暖化の影響があるようですね。しかし、野路菊や鉢植えの菊など長持ちしていますね。そうそう、tentijinさんが書かれている「柿落ち葉」は俳句の季語とか?しらなかったなあ・・・
Posted by 鬼城 at 2016年12月05日 09:29
鬼城様
 柿落ち葉は、色の良いものだけを拾ってきましたが、茶色く落ち葉しているものの方が、数は多いと思います。柿原あたりの柿の木は、遅くまで葉が残っているので、きっときれいなものがあるような気がします。拾ってきた6枚は、2〜3日でみすぼらしい色に変わり、ほんの一時の美しさでした。
Posted by tentijin at 2016年12月05日 21:41
 地主さんもこうしてtentijin さんにずっと偲ばれて喜んでおられることでしょう。
 我が家も、規模は違う話ですが、親の加齢でもう続かない農作業が増えましたが、少しは受け続けたいと思 います。tentijinさん達のお手伝い、ご両親も有り難く思われているでしょう。交流の様子を拝見し、温かいファミリーだと羨ましく思います。
 野地菊の可憐さに日振で癒されました。大好きな花です。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2016年12月06日 09:49
吉野の食いしんぼう様
 なぜか、亡くなられても、ついつい思い出してしまう方が、もう1人います。現職中、お世話になった役場の課長さんです。私よりも若い方で、退職前にお辞めになり、1年もたたない間に亡くなられました。本当に、人の命は、はかないものだと思います。野地菊、派手な花ではないけど、心惹かれますよね。
Posted by tentijin at 2016年12月06日 21:40
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