2018年04月08日

731 名 残 の 花

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池の奥

 一瞬の花の美しさの余韻に浸りながら、眠れない夜に一人で杯を傾けるのは、体には悪いのかも知れないが、気持ち的には、あまり悪いものではない。花を惜しむ暇もなく、目の前の三角山には、山菜採りの車が、もう何台も上がって行った。

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山菜

 こりゃあ、もう「花より団子」かも知れないと考えて、翌日早朝に山に上がった。予想通りワラビなどは、ほぼ採られており、短いものが多かった。しかし、自然は偉大で、中腹まで上がるうちに、1食分ほどの収穫にはなった。小一時間ほどの奮闘だった。

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タケノコ

 帰るとすぐ韋駄天で、次の場所に移る。通常は、近所の知人が届けてくれるのだが、今回は何と竹藪を持たない私が、個人所有ではない河川敷の竹藪に初めて向かったのだ。しかし、掘り跡はあっても、一向に見当たらない。あきらめて帰りかけたら、掘り忘れたのか、2cmほど頭を出したタケノコを数本発見、何とか収穫出来た。

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花筏 1

 帰路、市越(いちごえ)の池を通る。団子に傾いた心が、名残の花に戻り、ひとしきり池を回り散策してしまった。正に爛漫の桜は散り、池には花筏(はないかだ)が散り敷いている。


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花むしろ

 池を回る道は、夥(おびただ)しい花むしろ状態になっている。自然とは裏腹に色気も何もなく奥まった場所へ足が進んでいく。


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究極の花筏

 池の一番奥まった場所まで来た。何とここは、花筏の終着の入り江になっていた。時間を経た花から昨日の花まで、来るべき時を静かに過ごしながら格別の花筏を作っている。不思議な場所に迷い込んだ気分になった。


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一帯の木蓮

 また、この一帯は、気づいていなかったが、赤い木蓮が何本も植えられており、時を同じくして名残の花々を競い合いながら咲かせていた。思わぬ巡り合わせで、花も名残も団子も満喫してしまった。
posted by tentijin at 04:43| 愛媛 ☀| Comment(3) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 春の山は山菜収穫と美しい花々を愛でられるので、何度も足を運びたくなりますね。
 毎春、tentijinさんのブログでは花筏や花むしろの綺麗な写真が見られ楽しみです。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2018年04月08日 11:47
吉野の食いしんぼう様
 花も毎年咲き方が違うようで、一期一会かも知れませんね。今年は、山桜とソメイヨシノがほぼ同じ頃、咲いたという話があちこちから聞こえてきました。一気に花も終わり、今は、新緑に取って代わられていますね。
Posted by tentijin at 2018年04月08日 21:40
名残の桜、きれいに切り取っていますね。やはり寒いのでしょうか?すこし季節が遅いような気がします。しかし、花筵や花筏の日本的な美しさには感動します。旬のたけのこ、山菜も今が旬ですね。
Posted by 鬼城 at 2018年04月11日 08:10
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