
イチョウは裸ん坊
御近所もみじも、既に散り果ててしまったので、最後の楽しみ、落ち葉の観察に神社を目指してみた。予想通り、神社の銀杏の大木は、もうその葉を全て散らして後ろの青空が枝の向こうに見えていた。

落ち葉も今一
ここでも、温かい気温を反映してか、落ち葉の色も、何だか冴えない色合いのように感じる。

色合いが違う
いつもの風景だが、神社の建物や境内に散り敷く落ち葉の色も、やはり、今一つの色合いであった。夏の頃は、御近所の方が、落ち葉などをほうきで掃いている姿を見ることがあるのだが、この銀杏落ち葉の季節には、誰も、その落ち葉を掃く姿がない。私が必ずその風情を眺めに来るように、誰もが、この風情を愛しておられるのだろうと思う。

岡の川の広場
風の国では、49日が来て、その祭壇も片付けられ、古い塔婆やお父さんの持ち物等を浜で焼いたそうだ。お父さんが亡くなった岡の川の広場には、主の1人がいなくなった軽四トラックが静かに止められている。

岡の川の泉
岡の川の泉は、この地区で最も水が豊富な場所だ。近所の人たちも、夏でも冷たいここの水を汲んでいったり、手を洗ったり、喉をうるおしたりと、この場所を愛し、頻繁に利用している。午後8時には、眠りにつき、午前1時か2時には目を覚ましていたお父さんは、午前3時頃になると、いつも、この岡の川の清掃に来ていた。

落ち葉と木の実
毎日、この岡の川の清掃をする人は、お父さんをおいてほかにはいなかった。「しなくてもいいのに。」と言う人もいたようだが、誰もがここは、きれいなのが当たり前だと思っていたのだろう。お父さんが亡くなった今は、ウバメガシの葉やドングリが落ちていて、ふと上を見上げてみる。何とそこにはウバメガシの木が枝を張っているのだ。掃除をする人がいなくなってはじめて、その存在に気付かされた。これからは、毎年、ウバメガシのドングリをここで目にするのだろうなと、歩きながら思う。

トロ箱
馬の脊(瀬・せ)の畑の上には、モノレールの発着場がある。その横にたくさんのトロ箱が積んであった。お父さんが焚き物にするために、どこかからもらってきて積んでいたものだ。これを分解して焚き物にする仕事こそは、お父さんがやり残した仕事だろう。お母さんが、風呂を焚くには、絶好の燃料なので、その仕事を、ある日、私が引き継いだ。

まずは分解
私がハンマーで箱を分解していく。相棒はその材を布のヒモでしばって束にしたり、コンテナに入れたりしてまとめる。

束ねる
2人の共同作業半日で全て分解、まとめ上げて家の地下倉庫まで運んだ。たまたま岡の川には、力持ちのS君がいて、一緒に倉庫まで運んでくれた。これでしばらくは、お母さんの風呂の燃料も、大丈夫だろう。
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お父さんが、地域のためにがんばっておられたことなど、私には真似はできませんが、何かお父さんの思いを感じたら、できることがあれば、お役に立ちたいと思います。
居られなくなって、さらにお父さんの優しい気持ちや行動が解ることにも心に響きます。
母の里にも主を失った軽トラが残されています。
軽トラも、バイクも、主を失い、静かに佇むしかないのでしょうね。S君にも、バッテリーが上がらないように、時々、バイクに乗ってほしいという話はしていますが、無理があるかも知れませんね。