2019年02月24日

812 春 の 狭 間 ( は ざ ま )

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ほぼ満開

 まだまだたくさんの蕾(つぼみ)が見えるが、ぱっと見には満開に近い気がする。3週間ほど前に咲き始めたこの河津桜、実は、ソメイヨシノのようにぱっと咲いてぱっと散る桜ではなく、長い期間その花を楽しめる桜らしい。半島の道にも、間違いなく春は始まっている。

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相棒のプレゼント

 昨年、87歳で亡くなったお父さんは、とうとう米寿のお祝いを受けることなく、逝ってしまわれた。お父さんと同級生の女性が地区の中に何人かおられる。お元気であれば、一緒に米寿のお祝いができたのに、という思いは、例えば、相棒にはあるのだろうと思う。家のすぐ上の女性が米寿のお祝いをしてもらうらしいという情報を得て、相棒は、花束を買ってきて、彼女にプレゼントをしていた。私にも、何となくその思いは伝わってきた。


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私のプレゼント

 2年ほど前までは、足腰が痛いお母さんも、頑張って蜜柑の木の低いところの実を収穫することができたのだが、今は、もうそれをするのも難しい面ができたのか、収穫に参加されることはなくなった。様々な場面で、今までできていたことが、できなくなると、独り言のように「情けなやの」という言葉が出てくるときがある。そんな場面に遭遇すると、何とか少しでも楽な状態になれば良いのになあと思う。そこで、改善はしないかも知れないが、私が飲んで膝痛を治している薬をプレゼントした。私の飲みかけだが、もし、効くようなら、次は買ってきてあげようと考えている。


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煙突掃除機

 この日は、風呂の煙突が詰まっていたらしいので、S君に掃除してもらい、まだ、不十分な部分を私が風呂場の屋根に登って掃除をした。いつもは、お父さんがやっておられたようだが、掃除をする道具は残っていたので、初めてそれを使って挑戦してみた。鉄の重りを網で包み、それにロープを付けて、ロープを上げ下げすれば、煙突内の煤(すす)がたくさん穫れるのだ。大成功!


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咲きました


 お父さんが球根を買い、用意していたチューリップ、お母さんが引き継いで、水栽培の鉢にセットした。そのチューリップが可愛い花を付け、聞いてみると、お父さんの代わりに、今年は、お母さんが病院に持って行ってプレゼントしたそうだ。お父さんも、喜んでおられることだろう。

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雑草だらけ

 この日は、デコポンの収穫も終わったので、捨てている馬の瀬の畑に下がってみた。昨年は少し収穫もしたのだが、行ってみると、雑草で覆われてしまっていた。モノレールも、至る所で、伸びてきた雑草や雑木のため止まってしまう。その障害物を取りのけながら、やっと下の小屋までたどり着いた。

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残された肥料

 この馬の瀬の畑での作業意欲を失っていたお父さんが、モノレールで降ろした肥料が、撒かれずにそのまま木の根元に放置されている。この1〜2年意欲減退の様子を時々目にしていたが、きっと、苦しい体調をかかえておられたのだと思う。


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磁石

 最後に木から吊された磁石を発見した。かなり強力な磁石である。ハサミやノコ、鎌などを、一時的にくっつけて置いておくために設置しておられたのだと思う。サンフルは、食べるだけ収穫に来るので、その時、私も使わせてもらおうと眺めた。
posted by tentijin at 21:53| 愛媛 ☀| Comment(6) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
残されたものの思い出を辿るには、残した人の仕事、ものを見つけ出すこと。それには人々との交流も含まれる。あまりにも多い生活の数々を残され逝ったお父さんのご冥福を改めて祈ります。義理とはいえ、もう本当の息子以上に尽くしているtentijinさんの働きにも敬意を表します。チューリップが寂しそうですね。
Posted by 鬼城 at 2019年02月25日 08:11
今回もゆつくり拝見しました。あなたたちの愛がほのぼの伝わって来るコメントでした。姉さんも連れ合いを無くした寂しさはぬぐえませんが優しい子供たちに囲まれて幸せだと思います。今後ともよろしくお願いします。二月も過ぎ去ります。お身体に気をつけてお過ごしください。
Posted by イサコ at 2019年02月25日 08:23
 なんと温かい心の人々。じ〜んときました。我が母も「情けなやのう」と自分の膝を叩いた姿を何度か見ました。老うことは悲しいけれど、それを優しくフォローされるtentijinさんを見習わねばと思いました。昨日、母の失敗をとことん突き詰めた私です。反省!!!
 お父さんの残された物を見るにつけ、このブログでお父さんのファンだった私も寂しさがつのります。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2019年02月25日 12:58
鬼城様
 私にとっては、父親に恵まれない半生もありましたが、風の国のお父さんには、本当にお世話になりました。その分のお手伝いができたら良かったのですが、それも、また、ままならないものですね。
Posted by tentijin at 2019年02月25日 17:00
イサコ様
 本当にこの時期の月日の経つのは速いですね。離れていて、週1回の訪問なので、山の仕事も、なかなか進みませんが、弟夫婦が帰った時は、仕事が進んで晴れ晴れします。寒さが緩んできて少しホットしていますが、そちらも、健やかにお過ごしください。
Posted by tentijin at 2019年02月25日 17:06
吉野の食いしんぼう様
 色々とお世話になったことが、返せないままなのが、残念です。これが人間の定めのようなものなのかもしれません。たぶん、親は、そばに子供がいてくれるだけで安心もし、幸せを感じていると思います。吉野の食いしんぼうさんのお母さんも、そうだと思いますよ。
Posted by tentijin at 2019年02月25日 17:13
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