2019年05月10日

832 巣立ちの物語

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温める親鳥

 3月の終わり頃、お隣さんの板壁に付けられている鍬(くわ)をかける棚の上に巣作りを始めた鳥がいた。子供の頃、山鳩と言っていた鳥で、正式にはキジバトと言うらしい。よく見ると、羽根の模様が、キジによく似ているとも思う。

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怪しい影が

 始まりは、畑から家の南側の出口に帰ってくると、必ず建ちかけの小屋の横に鳩がやって来ていたということがあったということだろうか。それが、あまりにも頻繁(ひんぱん)なので、家の中からも時々、観察をしていたら、どうやらハトは、巣の材料集めをして、その材料をお隣の鍬の棚に運んでいるのが分かった。


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やっぱり雛か

 山鳩の巣は、小枝を組んで作られ、卵は2個生み付け、2週間温め、雛になってまた、2週間過ぎると巣立っていくらしい。最初の写真は、まだ、卵を温めているらしい親鳥の写真だ。雌なのか雄なのかは分からない。巣作りの段階では、雄雌両方見かけた。おそらく、どちらかがエサを食べにでかけ、交代で温めているのかも知れない。


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少しふっくら

 4月半ばの2番目のの写真では、確認はできなかったが、親鳩の向こう側に怪しい影が見える。卵から雛がかえる日数にほぼ合致した頃なので、変化が現れているのかもしれない。

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産毛はあるが、親鳥に近づいた

 3番目の写真は、怪しい陰から2〜3日後、親がいない折に偶然撮影できた。間違いなく雛が誕生している。まだ、痩せて頼りなげである。4番目の写真では、少しふっくらしている気がする。5番目の写真では、更にしっかりして産毛も少なくなっている。

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ある日、舞い降りた

 雛になって2週間を少し過ぎた辺りで、またまた、決定的な場面に遭遇した。1羽が巣から飛び出し地面に降り立ったのだ。写真でよく見ると、首の下にわずかに産毛が残っているのが分かる。親鳥の姿にも見えたが、雛に間違いない。その後、彼?は、私の気配を感じたのか、屋根に飛び上がってしまった。


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片方は、まだ

 一方、巣にはもう1羽の雛が、泰然と座っていた。こちらはまだ巣立つ気はなさそうだ。同じに生まれても個人差があるようで、結局、何日も巣立つことはなかった。


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練習か?

 ところが、ある日、巣の上で、羽ばたく練習をしていた。ぼちぼちその気になったのかも知れない。それでもまだ、巣立つことはなかった。


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催促でしょうか?

 その次の日あたりに、巣を見ると、2羽がいる。親がしびれを切らして様子を見に来たのか?はたまた、兄弟が様子を見に来たのか?鳩は、親鳥のミルクで育つらしいのだが、巣立つ気がないと、時は満ちても、どうも事は前に進まないようだ。


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飛び降りはしたが・・・

 兄弟が巣立ってから1週間後くらいに、巣の下に降りている雛を発見、近づくと、お隣の物置の中に入ってしまった。どうやら、巣から下へ飛び降りるのが、最初の巣立ちの行動のようだ。


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今度こそ?

 次の日、物置の下から顔を出し、巣立とうか悩んでいる風の彼?彼女?がいた。近づくと飛び立つかも知れない。

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まだ、自信がないのかなあ!

 本当に近づいてみると、彼?彼女?は、大空に舞い上がったりせずに、10mほどあるブロック塀の根元に逃げたので、仕方なく反対側に回り込み元の場所に誘導した。もうここまで来たら、巣立つだろうと、そのままにして置いたら、次の日は姿が見えなかったので、無事、巣立ったようだ。めでたし!めでたし!
posted by tentijin at 04:18| 愛媛 ☀| Comment(6) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
キジバトの飛び立つまでの記録、素晴らしい!この粘りには頭が下がります。昔、小学校の頃、映画館まで自然の記録映画を見に行った記憶が甦りました。無事、素だって大空を飛翔する姿もすぐでしょう。
Posted by 鬼城 at 2019年05月10日 07:59
以前に鳩が巣に居る写真を覚えています。ヒナが育ったですね。辛抱強く記録して来たのですね。鳩は2つ卵産んでそれが雄と雌だそうです。もう二羽とも巣立ちましたか。よかつたですね。中々出来ない観察ですもの。また次も来るかもしれないですよ。地震の影響
Posted by イサコ at 2019年05月10日 11:22
鬼城様
 このハトの親鳥と思われるハトが、時々、農園に来ています。私が作業に行くと、飛び立つので分かります。最近では、人が銃で鳥を撃つことがなくなったので、人を恐れなくなっているそうです。
Posted by tentijin at 2019年05月10日 18:31
イサコ様
 ハトは、一生同じカップルで過ごすそうですよ。オシドリや人間と同じですね。子供の頃は、飛んでいたり、遠くの田んぼに舞い降りていたのを見たことはありましたが、文明が発達して、望遠レンズのあるデジカメなので、アップで撮影できました。
Posted by tentijin at 2019年05月10日 18:37
 巣立ちまで見守る気持ち良く解ります。我が家もここ3年、ヒヨドリの巣立ちを見守るのに、蛇よけを考え設置したり、かなり気を使いました。
 今年は巣作りの様子が見られなかったので、ホッとするやら寂しいやらです。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2019年05月10日 21:09
吉野の食いしんぼう様
 たぶんこの親鳥君だと思うのですが、以前から、餅屋さんの前の畑に行ってみると、必ず1羽か2羽でごぞごぞしています。何か魅力的なエサがあるのでしょうか?子育てを終えてもまだ、やって来ます。縁があるのかも知れませんよね。
Posted by tentijin at 2019年05月12日 22:03
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