
やって来たブリ
お手伝いに行けない平日に、風の国からの電話があった。「魚をもらったので、取りに来ないか?」というものだった。お母さんは、足も腰も限界に近づき、お灸をしながら、日々紛(まぎ)らわせておられる。手首もかなりきているようで、大きな魚をもらっても、さばく力が乏しくなっている。往復3時間以上かかる風の国だが、行って魚を頂いて帰る方が、お母さんの気持ちにも応え、助けにもなるのかなあと考えてもらってきた。親戚のSさんがキララ館まで持ってきてくれたので、時間が短縮できた。魚は、ブリで、まな板をオーバーする大物だった。感謝!

ほうき草(コキア)
週末に風の国を訪ねてみると、鬼北からやって来たほうき草(コキア)が、真っ赤に色づいていた。発信地の鬼北では、まだまだそれほど赤くなっていないのに、鬼北より暖かい風の国が先に紅葉するとは、これいかに。

見納めの風呂場
風の国で、新たな動きが始まった。長男の退職に向けて風呂を新しくする工事が始まるのだ。私の場合、父母と同居できたのは、ほんの1〜2年に過ぎなかった。最初は間借りの家で近所で過ごし、家を新築する計画中に母が亡くなった。そのため、新築を止めたが、父が嘆くので、数ヶ月後に新築工事を始めた。工事中に、父は車椅子ごと用水路に転落、以後寝たきりになってしまった。父は、新築の家に入ることはできたが、寝たきりのままで、半年後に亡くなってしまった。

その前には2つの木
結局、私は、孫の顔だけは見せることができたが、これっぽっちも親孝行することができなかった気がする。お父さんは間に合わなかったけれど、お母さんが長男夫婦と暮らすことができれば、きっと嬉しく、心強いことだろう。今回は、そのお風呂場の工事前に、お手伝いにやって来た。

ザクロは切る
お風呂場は、少し面積が広がる予定のようだ。そのため、手前にある植え込みを取り除かなければならない。その植え込みにはザクロの木と石楠花(シャクナゲ)が植わっている。ザクロの木には、木の幹に、お父さんが植え付けた風蘭が付いている。私のお手伝いは、これらの木の移動などに決定した。

枝たちは山へ
ザクロの木は、大きいので、外に移しようがない。結局、切ることに決定した。なじみの木なので、少し寂しい気もしたが、ごめんねと手を合わせて切っていった。枝は、薪になりそうなものは、木小屋にしまい、後は山に捨てることにした。

風蘭の幹は残す
お父さんが取り付けた風蘭がある幹の部分は、お母さんの意見で、お父さんの思い出と共に残して、セドの石垣に立てかけて置くことにした。

シャクナゲは鉢に
シャクナゲの方は、一緒に時を過ごした小さなツワブキと共に、根から掘り起こして、大きめのポリ容器に植え替えた。私には、詳細は分からないが、お父さんが植えたと思われる2つの木を、それぞれ別の形で残すことができたかも知れない。
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結婚した当初、お父さんが鬼北まで来られて、松の木と梅の木に風蘭を縛り付けて頂いた。梅の木は、小屋を作るために、切ったので、風の国のザクロの木のようにその幹を残しています。松の方は、いまだに当時のように松の幹にくっついて生長しています。風蘭は、何だか時を越えて進んでいくように感じられます。
大工さん一人で、現在の風呂場を壊したり、新しい風呂場を建てたりするので、時間もかかり大変だと思います。その間、不便なのでそれが心配です。急に寒くなってきたので、気を付けてお過ごしください。
tentijinさんの亡きご両親も温かい人に囲まれ充実の生活を送られている息子に安心して見守られているのだと思います。
立派なブリ、捌くのに腕がなったのでは?
魚をさばく技は、深浦でかつおのさばき方を習ったことがスタートですが、何だか今では、そんなにうまくはないのですが、一芸になった気がします。大きな魚の頭をさばくのが大変です。ハンマーを使うんですよ。