2020年07月11日

942 相 棒

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雲 1

 毎日九州などで水害をもたらしている大量の雨が降り続いている。そんなある日、お隣に住んでいる1級年下のM君の奥さんが亡くなられた。今年度は地域の組長さんの順番になっており、悲しい葬儀に関わることとなってしまった。

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雲 2

 私の組は、9戸の御家庭で成り立っていたのだが、5月一杯で転居をされた御家庭があり、現在は、8戸になってしまっている。奥さんが亡くなったM君の家庭と、親戚の家庭が組の中にもう一軒ある。

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雲 3

 昔は、組の人たちが活躍して、結婚式や葬式など、様々な雑用のお手伝いをしていた。もちろんお通夜も葬式も自宅でおこなっていて、組の人たちが集まってみんなで協力してお手伝いをしたものだ。


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雲 4

 我が家の父や母の葬儀も自宅でしたのを覚えている。組内で不幸があると、男は、仏壇に飾る生花や紙で作る造花なども庭先に陣取って作っていた。また、昔は土葬だったので、お墓の墓石を動かし、何と2〜3mもの深さに穴を掘ったりしていた。ご先祖の骨が出るところまで掘っていたのだろう。


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雲 5

 墓穴の準備や清掃は、組内の男たちの仕事であった。今は葬儀社が様々な仕事を受け持ち、組内の者は、葬儀当日、家での受付や葬儀場での受付くらいしか、仕事がなくなってしまった。女性も、不幸のあった家に集まり、年長の者が差配して、亡くなった方の枕元に飾るご飯などを炊く。昔は、もっと親戚の方々や来られる方のご飯のお世話もしていたのだと思う。

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雲 6

 M君の奥さんは、まだ、67歳であり、2人がお別れの時を迎えるには早すぎる気がする。奥さんは、2年ほど前に病が見つかり、松山の病院に入院したり、退院をした後も、通院をしていたので、傍目にも大変な様子をうかがうことができた。


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雲 7

 お通夜も、葬儀も、最後にM君が挨拶をする。言葉は、涙で途切れ途切れになる。長年一緒に暮らしてきた2人なので、また、私と同年代なので、その悲しみの実が伝わってきて、人生の相棒を失ってしまったM君の心の中がリアルに響いてしまった。どうか、安らかに・・・。
posted by tentijin at 00:42| 愛媛 ☔| Comment(4) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
つらい葬儀でしたね。自分の周りも亡くなられる方が多くなりました。コロナの関係で参列は控えざるをえない。さみしさが募ります。それでも何とか人生を全うしたいと思います。そんなことを考える年になったんですね。ご友人の奥様に・・・合掌m(_ _)m
Posted by 鬼城 at 2020年07月11日 07:41
鬼城様
 近い方が亡くなると、どうしても、他人事に思えないからなんでしょうね。病気になられた方も、やはり不安になるのだと思います。避けられないさだめですが、あえて自分に元気を注入していかなければならないと思います。
Posted by tentijin at 2020年07月11日 08:20
 67歳は本当にお気の毒です。私の近所のおしどり夫婦も奥さんが心臓病で突然逝かれ、ご主人の寂しさは計り知れないものがありました。私たちにとっても悲しい出来事でした。
 私とお向かいの奥さんとで二合半のご飯を炊いておむすびを作りました。家をお棺が出るときに、竹を使ったアーチみたいなのを通過するなどの、風習の幾つかは組み内でしましたが、今やほんの一部分なのでしょう。
 M婦人のご冥福をお祈りします。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2020年07月11日 08:54
吉野の食いしんぼう様
 M君は、吉野の食いしんぼうさんと同い年なので、知っているかも知れませんね。物静かな優しい子です。中学の同窓会などに行っても、時々、早くに亡くなっている子がいます。同級生だと、直に響きます。
Posted by tentijin at 2020年07月11日 18:06
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