2020年07月15日

943 小さな岬めぐり 1 

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廃校になった小学校校舎

 長雨が続くので、風の国お手伝いも、蜜柑山での作業ができないままで過ぎている。この日も雨で、相棒が同級生に誘われて、「オリコの里」へ行くことになった。山での作業ができない私も、お邪魔虫のようにくっついて行くことになった。



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オリコの里の記事

 場所は国道を三崎港まで走り、海が見えたら、左折して大佐田地区へ向かう。以前、大佐田小学校だった場所が、「オリコの里」になっている。海辺にある小さな小さな小学校跡である。

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保存会の看板

 校舎の入り口には、「佐田岬裂織り保存会(さだみさきさきおりほぞんかい)」という看板が懸かっている。

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機織り機が並ぶ

 校舎の中は、この地方で使われていた古い民具がたくさん並んで保存されている。裂織りが出来る部屋は、2つほどあり、昔ながらの古い機織り機が6台くらいずつ置かれている。

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貼り紙

 壁には、裂織り保存会についての貼り紙などが貼られている。裂織りとは、古い着物の生地などを裂いて糸として使い、新しい布地を織っていくこの地方独特の機織り技術のことを指していると思われる。

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写真

 昭和初期と思われるこの写真は、裂織りに貢献した方々の姿であろうか? 裂織り自体は、もっと古い時代から行われていたのだろうと思われる。風の国のお父さんやお母さんが山での作業着として使っていた形跡もある。

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縦糸は青と白

 機織り機には、縦糸が設置してあり、これは、その筋から購入したもののようである。この縦糸に通していく横糸こそが、使わなくなった着物の生地を使った糸となる。



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糸の作り方

 この横糸は、布地を手で裂いていくので、5〜10mmくらいの幅の布地の糸となる。糸というよりヒモというのが、適切なくらいだ。当然新しく織り上がった布地は、大変丈夫な、例えれば、デニムのような、デニムより更に味わい深い生地の布に仕上がる。



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様々な色の糸

 様々な色合いや風合いの着物の生地を使うので、機織り機の横に置かれている糸も様々である。


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小道具

 機織り機の横には、機織りに使う小道具も様々置かれていた。お邪魔虫の私は、裂織りは相棒に任せて1人で、ここから更に岬の鼻に向けて小さなめぐり旅に出発してみたい。  
posted by tentijin at 01:20| 愛媛 ☁| Comment(6) | 随想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
廃校跡地利用と伝統芸術!素晴らしい取り組みですね。「つづれ織り」というのは聞いたことがあります。これはどこかの伝統文化で織った生地は高価だと聞きました。手作りが貴重なのでしょう。大量生産よりも一つ一つ手作り、これが日本の技術力ですね。いい記録写真でした。m(_ _)m
Posted by 鬼城 at 2020年07月15日 07:54
鬼城様
 私などには馴染みのない文化ですが、風の国は僻地なので、昔の文化や昔の言葉がよく残っている気がします。「裂き織り」と「つづれ織り」というのは、同じものを指していると思います。日本人の心の中にある「もったいない」の精神が生み出した再利用の文化だと思います。
Posted by tentijin at 2020年07月15日 09:26
久しぶりです。
高校にローラさんが来て、女子高校生と一緒に「シュシュ」を作っているところをテレビで拝見しました。シュシュの販売はされていましたか?興味津々です。
Posted by みみる at 2020年07月16日 08:54
みみる様
 シュシュの販売は、道の駅の「はなはな」に出ていた気がします。この地方の伝統文化を遺そうとしておられる方々がおられるのが、頼もしいですよね。ローラさんと活動した女子高生の1人のおじいちゃんが、このオリコの里の保存会会長さんです。
Posted by tentijin at 2020年07月16日 12:17
 あれっ、コメント入れたはずが〜。
 裂織りはTVドラマの「やすらぎの刻」に出ていたので知っていたのですが、三崎半島にもこの文化があったのですね。
 岬めぐりと聞けば私たちの年代は山本コータローを思い浮かべますが、車の運転が億劫にならない内に三崎半島巡りをしたいと思います。
Posted by 吉野の食いしんぼう at 2020年07月16日 14:50
吉野の食いしんぼう様
 時々反応しない時があるようで、困りますね。岬めぐり懐かしいですよね。時を経るごとに、何かしらできにくくなるものができるのが怖いですね。
Posted by tentijin at 2020年07月16日 17:15
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